抜く親知らずと抜かない親知らず
親知らずの正式な名称は第3大臼歯と言い、大臼歯の一番奥にあります。10代後半から20代前半に生えてくることが多く、親に知られることなく生えてくる歯という意味で「親知らず」の名が付いたと言われています。
親知らずの生え方
多くの親知らずは、歯ぐきから少し頭を出していたり、斜めに生えていたりと、正常に生えているケースはほとんどありません。また、生えてこない場合は、顎の骨の中または歯ぐきの中に埋没している状態です。
このような生え方の理由としては、現代人の顎の骨が進化の過程で小さくなり、親知らずが出てくるスペースが狭くなったためと言われています。
親知らずを抜く・抜かない
親知らずは抜いたほうが良いと言われることが多いですが、状態によっては抜く必要がないこともあります。
【抜いたほうが良い親知らず】
◎虫歯になっている
1番奥に生えているため治療器具が届きにくく治療自体が難しく、歯磨きなどでのケアも難しいので治療をしても再発の可能性が高いケースが多くあります。
◎悪い生え方をしている
横向きに生えていたり、途中までしか生えておらず、歯の一部だけが見えていたりといった親知らずは、正常な歯並びに影響を与えてしまいます。歯磨きもきちんとできない場合が多く健康な7番目の歯も虫歯などになってしまう可能性があります。
◎片方しか生えていない
親知らずが上下どちらか片方しか生えていない場合も多いです。そのため、正常に生えていたとしても、噛み合わせる歯がないので歯ぐきを咬んでしまい、炎症・腫れが起こりやすくなります。
【抜かなくても良い親知らず】
7番目の歯と同じように正常な生え方をしており、歯磨きも問題なくできる場合は抜く必要はありません。
また、顎の骨の中に完全に親知らずが埋まっており、特に問題がない場合も抜く必要はありません。最近は7番目の歯が抜けてしまった際、ブリッジの土台に親知らずを活用する動きも見られます。
特に抜く必要がない場合は、将来の歯のスペアに残しておくのも良いでしょう。
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